NISHIHARA GUITARS

京丹波にあるアコースティックギター・ウクレレ工房です | The acoustic guitar and ukulele workshop in Kyotanba Kyoto Japan.

PADO OM

じめじめした毎日が続いています。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

最近6歳になった息子ですが、毎日のようにギター(セミアコ)を弾いています。

誕生日でリクエストをもらっていたキーボードも取り憑かれたように弾いています。

楽器を嫌いになって欲しくないので、今まで敢えて子供から遠ざけるようにしていたのですが、

よかったのか悪かったのか、最近は最高のおもちゃになっていて、めちゃくちゃな演奏ですが、音楽を最大限に楽しめて

いる様子は微笑ましい限りです。

 

余談でした。話は代わり、

OM Pado Cutawayが完成しました。

今回はブルージーさんが御茶ノ水から渋谷へ移転ということで、新店舗に置いていただく一本として

製作させていただきました。

Top はアルパインスプルース、Sidebackはインディアンローズウッドです。

オーソドックスな組み合わせですが、個人的には大好きな組み合わせです。

王道でありながら、ハカランダやマダガスカル、ホンジュラスロースウッドの高級材に比べ、音の個性の違いはあれど、

同じように素晴らしい材だと思います。

ローズウッドで綺麗な柾目で製作出来るという面では、コストを考えるとローズウッド系ではもしかしたらベストの選択なのかもしれません。

 

この機会に是非新店舗のブルーGさんで足を運んでみてください。

宜しくお願いいたします。

 

image0 (1) image1 (2)

新しいテナーとstyle 3

現在3台のウクレレを製作しています。

バリトンに近いサイズのテナーと、Mrtinのスタイル3のレプリカを製作しています。

3Mサイズはあくまでフルコピーではなく、3Mの素晴らしい部分を、キューバンマホガニーを使って自分なりに落とし込んだウクレレ となります。

すでにほぼ組み上がっているので、まもなく塗装に入る予定です。この3台はLotus Acousticsです。

修理調整は平行していますが、2月後半からはまたギターの製作に入ります。

完成が非常に楽しみです。

FE7DA7F2-6A45-4909-AEF2-B36AA19DC3D9

SJ Cutaway

カスタムオーダーいただきましたREYDEN SJです。

トップはムーンスプルース、サイドバックはブラジリアンローズウッドです。

 

今回はご希望でアームレストを施しました。

これは諸説がありますが、僕が理解しているのはウィリアムグリッドラスキンさんというギター製作家の方が考案して実際にギターを作られ、世に広まった仕様です。

以前にも何度か製作していますが、ラスキンさんの許可をいただくため、直接連絡をとり、使用させていただく事を快諾していただいております。改めて心から感謝いたします。

ここは体のサイズやギターの抱え方などで良し悪しは変わってくると思います。

 

ネックは程よく細めに、オリジナルのインレイを入れさせていただきました。

完成したてですが、ふくよかな音になりました。

たくさん弾いていただけますように。

 

395B86C1-1F01-403D-AE7D-D9285EC668C0

 

 

 

 

 

F3C70090-3C6B-4F25-9845-9E326173ABBD

SJ oval

大分時間が経ってしまいましたが、新しいスタイルのギターが完成しました。

SJベースのベネチアンカッタウェイ、フラットトップですが、内部構造は特殊で、場所によってトップにラミネートを施して、ローミッドとサスティーンを調整しました。

dsc00212dsc00187こういう仕様のギター、違う世界が見れました。これからもどんどん挑戦していきます。

盆に完成 Tenor

暑い日が続く中、完成しました。

写真を取ろうとしたらカメラのバッテリーが切れてしまい、撮るのが面倒になってしまったので、また後日に。

今回2ヶ月ほど前に、同じ材のブレーシング違いのテナーを製作したんですが、中の構造が違うだけで

音の印象は大きく変わりました。

日々凝り固まった頭の中の日頃の考え方をほぐすのにはとても良い結果です。

 

明日は台風が来る前に、これから使う素晴らしい木材の製材をしておこうと思います。

完成は秋前かな。

 

 

New type

新しいスタイルのギターを製作しています。

基本はフラットトップなのですが、アーチトップギターのようなホールとエレベーションネック、テールピースが着く予定です。サイズはうちのSJがベースです。

ヘッド形状も今回は新しい形に変えています。

いつもと違う音楽を弾きたくなるようなギターになってくれると良いなーと思います。IMG_6552

Lotus Tenor

年に4から5本くらいのペースで製作しているLotus Acoustics.

もうすぐ完成です。今回はテナーサイズですが、ギターのXブレーシングを採用しています。
デザインはいたってシンプルですが、結構色の濃いハワイアンコアだったので、
ロゼッタにはパウアシェルを採用しました。普通のアバロンシェルに比べて青みが強く、
個人的には濃い色味の木材にマッチすると感じています。

かなり細かいピッチのカーリーが入っていてとても目が詰まったマスター材です。

P1110047

 

P1110046

完成

NINE D

最近完成したカスタムオーダーギター ラッカー仕上げ

インディアンローズウッドをサイドバックに使用したモデル。

アディロンダックスプルースの振動はやはり心地よく、耳障りなキンキンとした音が抑えやすいと思っていて、

とてもいい木材だと思います。

 

新しい自分のギターを作りたい。

 

 

 

IMG_6605IMG_6597

フレンチポリッシュ

先日ようやく完成したRN OO 13F Joint.

全体的なルックスもオリジナルシェイプに、マーチンのヘッドシェイプやレクタンギュラーブリッジ、ロゼッタにはヘリンボーン、そして塗装はフレンチポリッシュと今までしてこなかった伝統的な部分を混ぜた仕様になりました。

ですが完成してみるとデザインはとてもまとまった雰囲気。音は13Fがよく効いており、深くウッディな鳴りになりました。フレンチポリッシュにしたことも結果に繋がったと感じます。すごく自分好みで、同じものが自分用に欲しくなりました。

 

シェラックニスは塗膜形成がラッカーよりも時間がかかり、とても薄く仕上がる感じがしました。仕上げの度合いは重ねた回数と最終の上げで変化し、個人的にはラッカーのようにビカビカに仕上げない方がウッディさが残りいい印象です。

 

 

今後の変化に期待を詰め込んで、名残惜しさとこれからの楽しみを残して巣立って行きました。

本当にありがとうございました。

 

 

IMG_6416 IMG_6418 IMG_6421IMG_6436

山梨〜長野工房訪問 1

 

 

 

相変わらずの不定期更新です。

書きたい内容がありすぎて溜まりすぎています。

先日のことですが、かなりの弾丸スケジュールで山梨と長野で活躍されている製作家さんたちの

ところへ一泊2日で工房訪問してきました。

 

急に思い立って連絡したのにも関わらず、すべての方が快く迎え入れてくれました。

 

 

訪問1件目は製作者柳さんのギターブランド、山梨県北杜市にあるWALTS GUITARS。

他にないラインやシンプルだけどグッとくるデザインがすごく気になっていました。

製作者の柳さんはこの時初めてお会いしたのですが、物腰優しく、素晴らしいお人柄でした。完成したギターも見せていただきましたが

作りも美しく、やはり素晴らしかったです。気がつけばもう出発時間タイムリミットでしたので、足早に去ることに。

柳さんありがとうございました。

P1070953

 

次の訪問先は、WALTSさんを出ておおよそ30分くらい、同じ北杜市にある越前さんの主催するEchizenGuitarsへ。

越前さんは去年のCremona Musica以来の再会で、今回初訪問。

窓から匂いがもれてくるシェラックの香りがなんともそそります。

海外に来たみたいな雰囲気が工房から溢れています。木材ストックも素晴らしいし、

ギターもかなり美しい。

越前さんありがとうございました。

滞在時間もあっという間に来て、まだまだ居たい気持ちを抑え、次は韮崎市へ。

 

 

P1070965

 

 

 

 

Iwashita Mandlinans&Guitars

岩下くんが主催する岩下マンドリン&ギターズへ。

看板は自作のようです。

年齢的には僕よりも随分若いのですが、製作技術は非常に高く、ギター製作や、数少ないマンドリン製作者です。

工房はかなり綺麗に整理されており、作りかけのギターもいい音が出そうな雰囲気を漂わせて居ます。

間違いなくこれからどんどん人気が出てくると思います。岩下くんありがとうございました。

 

 

P1070981

そして1日目最後の目的地甲府、坂田さんが主催するSakata Guitarsへ。

 

日本を代表する製作者です。到着してすぐにまずは工房の隣にあるカレー屋さん、ハーバーズミルでカレー

をご馳走になりました。ハーバーズミルの店主も坂田さんです。

 

このカレーが抜群に美味しかった。癖になります。

坂田さんはトラディショナルなスタイルのギターを坂田さんなりのスタイルにして製作されています。

そのギターを弾くミュージシャンはとても多く、これは僕の印象ですが、トルクがあり厚みのあるサウンドで、本当にいいギターを作られて居ます。今回も一本OMを弾かせていただきましたが、出来立てとは思えない音がしていました。

ウッディな工房も羨ましかったなぁ。いい工房でした。坂田さんありがとうございました。

P1070982

 

 

 

この日は4人の製作家を訪問させていただくことができました。

次回は2日目を記したいと思います。

 

続く

 

 

近況

気がつくとブログらしいことは全く書いていませんでした。

どうしても最近便利なインスタグラムに投稿が寄ってしまって、、、

春が近づいてきて、また最近、お久しぶりなお客さんや自分のギターに会えることが多くとても嬉しいし、新たなやる気になります。

 

 

 

そして変わらず製作しています、写真は一部ですが。お尻のアングルばかり。

今年は思うところあって、一年間展示会出展を控える事にしました。

一番はスケジュール的な部分です。

 

今年はもう少し身近な部分を見直していきます。ってもうすぐ四月。

たくさんいい楽器を生み出していきたいと思います。

応援よろしくお願いいたします。

IMG_3284 IMG_3066 IMG_3081

スイスムーンスプルース

先日イタリアのクレモナで展示会に出展した後、同行の製作家さんたちと

スイスまでムーンスプルースの買い付けに行ったのですが、その時買ったスプルースがクリスマスに届きました。

 

大変山深い場所ところ、日本だと上高地をさらに奥に入ったような場所に

行ってきました。

 

広大な山々を眺めれる場所で最高のスプルース選び、滞在時間はごくわずかでしたが、

本当に貴重な時間でした。

とりあえずこの中から3setは保存用、自分用にします。1setのみムーンスプルースのトレファイド材。

 

プレーンからベアクローまで僅かな数量ですが入荷しています。

気になるかたはお気軽にご質問ください。

 

 

 

IMG_3031

 

シーズニングされているスプルースへの部屋。

IMG_2649

 

 

 

 

材木場です。コントラバスやチェロ用も数多くあります。IMG_2646

 

この風景を見ながらの贅沢な選別。ホットコーヒーを飲みながら。ここは楽園か?IMG_2686

PADO OM

この度NISHIHARA GUITARS に新たなサイズが出来ました。

 

サイズはOMサイズ。

名前は今回の旅で立ち寄ったイタリアの「padoba」という地名からとり、PADO(バド) OMでスタートします。

今回のクレモナムジカで出展させていただいたOMは、東京のBLUE-Gさんでお取り扱いをしていただきます。どうぞお見知り置きください。よろしくお願いいたします。

P1060944P1060947

ホンジュラスマホガニー

しばらく前の事になりますが、かなり古材のホンジュラスマホガニーが入りました。

色黒で、目がとても詰まっていて、タップトーンはガラスのようです。

振動を吸収するような嫌な粘りがない、間違いなく最高のホンジュラスマホガニー。

 

今後こういう材はどれだけ出てくるのか。それとももう出てこないのか。

そう考えると自分の元までやって来てくれた事に感謝でいっぱいです。

1setは自分用に。

 

それにしてもたまらんなぁ。木の宝石です。

 

 

 

 

P1040292

フィドルバックマホガニー

オールマホガニー。

東京ハンドクラフトフェス用に作りました。今回はホンジュラスマホガニーに細かなフィギャードが入っています。

うちの古民家にもよくあっています。

現在ブルーGさんでお取り扱い頂いております。

今度はコールコアも作りたいなー。

P1040102

最近の色々

更新が滞っていました。

結構報告したい内容がたくさんあったのですが、ブログの事を完全に忘れてしまっていました。

また先月はほぼ休みをとらずに仕事をしていましたので、、十月末は一週間ほど中国の上海で行われたMUSIC CHINAへ出展で行き、帰ってきて早々に風邪でしばらくぼろぼろになっていました。

 

現在は落ち着きやっと本来のペースに戻っています。

 

報告としましては、今月に2本のギターが楽器店さんに並んでいます。

一つは今回初めて取扱いしていただく東京のBLUE Gさん。

SJ REYDEN を置いて頂いております。こちらはマダガスカル。

http://www.blue-g.com/detail.cgi?sid=613

 

p1020399

 

もう一つは江坂ドルフィンギターさんでSJ REYDEN ハカランダ

 

現在seccaという金沢で新しいデザイン事務所に在籍されているデザイナー兼インレイ職人の北出斎太郎さんに

「夜鶴」というインレイを施していただきました。

secca  HP

夜に親子の鶴が寄り添うさまをイメージしていただいたのですが、ギターもともに弾き手と寄り添うようになってほしいと

いう意味合いもあります。

http://www.dolphin-gt.co.jp/stock/9476/

 

p1020511

p1020505

p1020445

 

両ギターとも今現在製作したい方向性の、良いギターになりました。トップが厚く、日が経つごとにウッディな音になっていくと思います。

 

そして我が家の愛犬ユメ。

年齢は15歳くらい。息子からの愛に若干ひきぎみです。

p1020097

ここ最近と8弦

 

 

ブログの事をすっかり忘れてしまっていて、書くことはたくさん

あるので、最近のことから。

ギター製作色々と進行しています。今回難材が多く随分と製材に時間がかかってしまいました。

特にハカランダやカーリーの強い材等は板目部分が多いので、普通の自動カンナをかけるとバリバリに飛んでしまうので、

ドラムサンダーで時間をかけて落としていきます。

ものすごーく時間かかるので、最近はロングブレスダイエットしながら製材しています。

効果はいまのところまったくありません。

ギターは九月くらいから順に完成していくと思います。

 

その前はウクレレを切磋琢磨して作っていました。これは後日に書くとして。

 

先日させていただいた8弦ウクレレのリフレットです。

フレット面ががたがたに歪んでいたので、フレットを抜いて指板面を弾きやすくするためゆるーくRをつけて、最近

ハマっているJescarフレットを打ち込んでいきます。

元の状態がフレットの浮きが多かったせいか打ち直した後はすこぶるハキハキとした音になりました。

 

ウクレレもギター同様、むしろ簡単に作れるぶん、フレットまわりが怪しいものが多い気がしています。

よく見ると浮いているフレットって山ほどありますんで。

こうやって直して演奏ストレスがなくなって、普段楽器を弾く時間が5分でも伸びたらこういう仕事

している立場からすれば最高だなーと思います。製作に関してもまったくおんなじ。

 

それにしても多弦楽器っていうのは本当に気持ちいい。

それこそ優れた12弦ギターを作ってもおもしろいかもしれないなぁ。

やりたい、ということが多すぎて、目の前の事が進んでいないような状態になってしまっていますが、

当たり前のようにこなしていけるよう精進していきます。

 

あとまったく私事ですが、6月末に息子が2歳になりました。

人を見て誰か、何をしているかを判断出来るようになってきているので、

なんだか頼りない背中でなく、自信あふれる父親の背中を見せれるよう頑張ります。

 

 

 

IMG_5074

突板

ヘッド裏に貼る突板。昨日入荷しました。011

 

見えない部分こそ美しい木材を使いたいと思っています。

ハワイアンコア、インブイヤ、マドローネ、栃、クラロウォルナット、さまざまな顔を見せる

木材達が形になるのを待っています。

ほんといいの入ってきたなぁ。

 

ああ、楽しみ。

RN OO BROWN 完成しました

久しぶりのブログ更新です。

 

最近はいまいちギター製作はできておらず、リペアや新しい取り組みの準備等を進めていました。

7月後半からやっと新しい製作バッチにはいれそうです。

 

製作はあまりできていなかったのですが、一本だけ進めていたものがあって、それが先日に完成しました。

 

新しくラインナップに加わったRN OOサイズで製作したオールマホガニーです。

僕が初めて作ったギターがオールマホガニーで、初めていいなぁと思った高価なギターもオールマホガニーでした。

今の自分だったらどういうマホガニーのギターが出来るか試したかったこともあり、また生活にある音楽に寄り添うようなギター

を作りたかったこともあり今回製作しました。

 

今回使用したマホガニーはホンジュラスマホガニーで、ネックからボディまで全部ホンジュラスです。

 

自分的には狙った部分がしっかり出てくれて我ながら良いギターができたなぁと思っています。

 

 

求める音は一つでないといつも頭において製作しています。これもその一つ。

 

RN OO BROWN 完成です。

 

020

東京ハンドクラフトモデル。順調に進んでます。

ここ一か月は製作はじめてから一番ギター作っているかもです。他にもサンプルふくめ2台のギター

も並行していて合計5台分。

 

僕にとってたくさんの台数で進めていいことは箱のチューニングを比べれることです。

サイズや材で微妙に変わってきますが、1台で進めるより答えがでやすいです。

 

日々製作がとても楽しいです。

 

 

IMG_4051 IMG_4020 IMG_4022 IMG_4111