マーチンウクレレ
August 06, 2019 | リペア
現在マーチンのウクレレをタッチアップ、バックの再塗装でお預かりしています。
手前がバリトンで奥がテナーサイズ。無駄な装飾のない綺麗なスタイルです。
経年変化でかなり柔らかくなったラッカーが、ちょっとした拍子にぽろっと塗膜が剥がれたり、
ネバつきがひどくなったりしています。再塗装の唯一のネックは仕上がりが綺麗になりすぎるところです。
磨き加減の調整はしますが、それでもビンテージ感の塗膜に合わせるとわざとウェザーチェックをいれたりとまた同じように劣化していきます。色味はできる限り同じにして、塗膜は新しく、磨きは馴染ませて、また新しい時と共に傷や汚れを刻んで言ってもらう事がうちの工房の方針です。